[東京 16日 ロイター] - 松野博一官房長官は16日午前の会見で、ウクライナ国境付近からロシア軍の一部が撤収したという情報はあるが、ウクライナ情勢は「予断を許さない状況が続いている」との認識を示した。
ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えた軍の一部部隊が基地に帰還しつつあると明らかにした。
松野官房長官は、そうした情報がある一方、バイデン米大統領が引き続きロシア軍によるウクライナ進攻の可能性が明確に残っているとも述べている、と説明。日本政府として引き続き高い警戒感と重大な懸念をもって状況を注視していくと語った。
ウクライナの戦略コミュニケーション・情報セキュリティーセンターは、ウクライナ国防省が15日にサイバー攻撃を受け、同省ウェブサイトへのアクセスが停止されたと発表した。サイバー攻撃を実施した主体は発表されていないが、声明ではロシアの関与を示唆した。
松野官房長官は、ウクライナへのサイバー攻撃についてコメントを控えた。
(杉山健太郎)