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マレーシア中銀、政策金利を据え置き 「ウクライナ紛争がリスク」

発行済 2022-03-03 16:45
更新済 2022-03-03 17:27

[クアラルンプール 3日 ロイター] - マレーシア国立銀行(中央銀行)は3日、政策金利を予想通り過去最低の1.75%のまま据え置いた。同国の景気回復は加速しつつある。

ロイターの事前調査ではエコノミスト19人全員が据え置きを予想。第3・四半期の利上げを予想する向きが一部にあった。

中銀は声明で、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大で経済活動が最近鈍ってはいるものの、世界経済全体の回復基調は続いていると指摘した。

マレーシアの昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年比3.6%増加し、第3・四半期の4.5%減からプラスに転じた。中銀は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が成長を妨げるリスクがあるものの、22年も回復が続くとみている。

ただ、ロシアによるウクライナ侵攻が新たに不確実性を高めている。

中銀は、ウクライナでの衝突が世界の経済成長と貿易の見通し、商品相場、金融市場に対する主要リスクとなったと指摘。「国内外の要因によって、成長見通しのリスクは引き続き下方に傾いている。そうした要因には、予想を下回る世界経済の成長、進行中の地政学的紛争、悪化している供給網の問題、新型コロナの感染状況が含まれる」とした。

中銀は今後も、新たなデータとそれが国内のインフレ・成長率見通しに与える影響に基づいて金融政策スタンスを決定する方針を示した。

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