[上海 14日 ロイター] - 中国人民銀行の元金融政策委員で政府系シンクタンク、中国社会科学院の著名エコノミストである余永定氏は、中国は国内経済を安定させるため、さらに金利を引き下げると述べた。
米中の利回り格差縮小でも中国の金融緩和バイアスは変わらないとしている。中国証券報が14日、報じた。
同氏は、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を2%に引き上げても、高インフレのため、米国の実質金利は依然としてマイナスだと指摘。中国の実質金利はプラスだと述べた。
中国には深刻な資本流出を防止する手段があり、人民元の柔軟性改善で、国境を越える資本フローが金融政策の独立性に及ぼす影響を相殺できるとも発言した。