[6日 ロイター] - ロシア株式市場は6日、ロシアのウクライナ侵攻に対する西側諸国の追加制裁措置を受けて下落した。一方、ルーブルは薄商いの中で上昇し、6週間ぶりの高値を付けた。
米政権は6日、対ロシア追加制裁を発表した。ロシア銀行最大手ズベルバンクを含む金融機関や、政府当局者とその親族を制裁リストに加えるほか、米国人によるロシアへの新規投資を禁止する。
また英国も6日、西側諸国と協調したロシアへの新たな制裁措置を発表。ズベルバンクの資産を凍結したほか、2022年末までロシアからの石炭の輸入を禁止する。
これを受け、ルーブル建てのMOEXロシア指数は1.9%安の2611.4。昨年10月には史上最高値4292.68を付けていた。
ズベルバンクは8.1%安の141.60ルーブル(1.78ドル)。ロシア第2位の銀行VTBも4.9%下げた。
米政権による追加制裁発表後、ズベルバンクは声明で、すでに発動されている制限措置に適合しているため、「当社の業務やロシア人向けサービスに著しい影響は及ぼさない見通し」とコメントした。
ドル建てのRTS指数は3%高の1034.79だった。
外為市場ではルーブルは対ドルで79.70ルーブルと4%超上昇。一時79.01ルーブルと2月23日以来の高値を付けた。商いは7億0600万ドルと2月24日以前の平均である40億─60億ドルを大きく下回った。
対ユーロでは5%高の87ルーブル。一時85.5975ルーブルと2月17日以来の高値を付けた。