40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

為替の円安、関西経済全体としてプラス面が大きい=日銀大阪支店長

発行済 2022-04-11 16:10
更新済 2022-04-11 16:36
© Reuters.     日銀大阪支店の高口博英支店長(理事)は11日の支店長会議後の会見で、為替円安は関西経済全体にとってプラスに作用する面が大きいとの認識を示した。写真は大阪・道頓堀。1月

[東京 11日 ロイター] - 日銀大阪支店の高口博英支店長(理事)は11日の支店長会議後の会見で、為替円安は関西経済全体にとってプラスに作用する面が大きいとの認識を示した。ウクライナ情勢について貿易面での直接的な影響は限定的だが、資源価格の上昇を通じて個人消費や企業収益を下押しする可能性があると語った。

関西は電機や一般機械などの輸出産業や、海外で現地生産を行う産業の比重が高く、円安はこれら産業の収益拡大につながると指摘。輸出企業の株価上昇を通じて個人消費の下支えにもなるとした。一方、円安の影響は経済主体や企業の業種・規模によってばらつきがあることには注意が必要とも語った。

これまで国際商品市況は幅広い品目で上昇してきたが、ウクライナ情勢を受けて原油や天然ガス、一部金属等が一段と上昇していると指摘。関西でもエネルギー関連企業や素材メーカー、価格交渉力のある企業では、原材料費の上昇分の価格転嫁を進めていると述べた。

もっとも、中小企業や非製造業では価格転嫁が難しい企業が少なくなく、価格転嫁が進まない場合には企業収益を下押しし、実質所得の低下などを通じて個人消費を下押す可能性があると語った。

<ウクライナ情勢、極めて不確実性高い>

高口支店長は、ウクライナ情勢に関し「極めて不確実性の高い状況が続いている」と述べた。関西の輸出入全体に占めるロシアおよびウクライナの割合はいずれも全体の1%未満であり、「直接的な影響は限定的だ」と語った。

ただ、資源価格の上昇などが間接的に経済へ影響を及ぼす恐れもあり、今後の動向は注視していく必要があるとした。

大阪支店は同日発表した地域経済報告(さくらリポート)で、近畿地域の景気について「全体として持ち直し基調にある」とし、前回1月の「全体として持ち直している」から判断を引き下げた。先行きはコロナ感染症や供給制約、原材料価格の上昇、地政学リスクなどの動向に注視が必要とした。

(杉山健太郎)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます