［１１日 ロイター］ - ロシアのシルアノフ財務相は１１日、西側諸国がロシアを対外債務デフォルト（債務不履行）に追い込めば、法的措置で対抗すると表明した。
ロシアは今月４日に２種類のソブリン債（６億４９００万ドル）の返済期限を迎えたが、米財務省は凍結した外貨準備の利用を阻止した。
シルアノフ財務相はロシア紙イズベスチヤのインタビューに対し「投資家が確実に支払いを受けられるよう、必要な全ての手段を尽くしたため、当然法的手段に訴える」とし、「外貨とルーブルの双方で支払う努力をしたことを示す文書を法廷に提出する」と述べた。
具体的には明らかにしなかったものの、「ロシアに対し経済・金融戦争が仕掛けられれば、ロシアは義務を果たしながら対応せざるを得ない。外貨で対応できないなら、ルーブルで対応する」と述べた。
これに先立ちペスコフ大統領報道官は、ロシアには債務を返済する原資があり、デフォルトに陥る客観的な理由はないと発言。記者団に「技術的で人為的なデフォルトしかあり得ない」とし「デフォルトに陥る客観的な理由がない。ロシアには全ての義務を果たす上で必要なものが全てそろっている」と述べていた。
ロシアは１９１７年のロシア革命以来、対外債務でデフォルトを起こしていない。