[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、資産購入プログラム(APP)を7月に終了すべきとの認識を示した。7月、9月、もしくはそれ以降の利上げが可能だとも発言した。
21日公表されたブルームバーグとのインタビューで述べた。
「私見では(APPを)7月に終了すべきだ。最初の利上げについては、われわれの予測、異なるシナリオを参照して決める必要がある」とし「現時点では7月(の利上げ)が可能だ。9月、それ以降(の利上げ)も可能だ」と述べた。
ラガルド総裁は21日、国際通貨金融委員会(IMFC)で、今後の対応は、新たに入手するデータやECBの見通しの評価次第になるとし「現在の不確実性が高い状況下、金融政策の執行で選択性、漸進性、柔軟性を維持していく」と述べた。
ベルギー中銀のウンシュ総裁はブルームバーグのインタビューで、現在マイナス0.5%の政策金利を年内にゼロ%か若干のプラスに引き上げるのは「頭を悩ませることでない」と述べた。
ECBは6月と9月にマクロ経済見通しを更新する。
インフレ率は先月7.5%を記録した。デギンドス氏は今年いっはいECBの予想を上回って推移するとの見方を示した。
「インフレ率は下期に減速し始めるが、第4・四半期は4%を超えるだろう」と述べた。
ECBは3月、今年のインフレ率について、第2四半期は5.6%、第3・四半期は5.2%、第4・四半期は4.0%と予想した。