[ブリュッセル/ニューデリー 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)とインドは25日、共同声明を発表し、協力拡大に向けて貿易・技術に関する協議会を設置することで合意したことを明らかにした。
インドを訪問中のEU欧州委員会のフォンデアライエン委員長は政府高官と会談した。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、インドとロシアの関係にくさびを打つ狙いがある。
共同声明は「地政学的環境の急速な変化により、共同の綿密な戦略的関与の必要性が浮き彫りになったとの認識で一致した」とした。
欧州とインド経済の持続可能な発展にとって重要な分野での措置を実行するために、貿易技術協議会は政治的決定を実行に移し、技術的作業を調整し、政治レベルに報告するための助言と必要な仕組みを提供すると説明した。
フォンデアライエン氏はモディ首相との会談で、軍装備品の輸出拡大や自由貿易協定(FTA)交渉の再開を提案するとみられる。ジャイシャンカル外相とは既に会談した。
ジャイシャンカル氏はツイッターに「インドとEUのパートナーシップを進めることについて協議した」と投稿。「ウクライナ紛争の経済的・政治的影響についても意見交換した」と明らかにした。