[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は利上げについて、早期に実施する必要があり、年内に最大3回行う余地があるとの見方を示した。
ロイターのインタビューで「7月の利上げが可能で妥当」と言明。市場は年内に25ベーシスポイント(bp)の利上げが2─3回あるとの見方を織り込んでいるとし、「反論する理由はない。非常に妥当な見方だ」と語った。
「7月あるいは9月になるかで劇的な違いはないが、7月の方が好ましい選択肢」との認識を示した。
ECBは将来的に、金融正常化の一環として、景気を冷やしも過熱させもしない中立水準に金利を引き上げる必要があると指摘。中立金利水準は1─1.5%との推計が多数あるとした。現在、主要リファイナンス金利はゼロ%、中銀預金金利はマイナス0.5%となっている。
また、カザークス氏は利上げ幅について、当初は25bpにすべきだが変更不能なわけではないと話した。
資産購入プログラム(APP)については、所期の目的を果たしたため必要がなくなったとし、7月上旬に終了することが適切だという認識を示した。