[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が4日公表したデータによると、3月の消費者向け融資額は13億ポンド(16億ドル)の純増となった。前月も約16億ポンドの純増だったことから、2─3月の2カ月間では3年ぶりの大幅な増加を記録した。
通常なら堅調な需要を示すデータとなるが、現状では生活コスト上昇を受けた一部家計の債務拡大を反映している可能性がある。
3月はクレジットカード融資が全体の伸びの半分以上を占めた。住宅ローン融資額は約70億ポンド増。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・デールズ氏は、消費者の借り入れ増加は最近の消費者信頼感の低下や実質所得の減少が消費者支出の落ち込みにつながっていないことを示していると指摘した。
一方、非営利組織「マネー・アドバイス・トラスト」は最近のクレジットカード融資増加について、堅調な経済というより家計への圧迫が強まっている兆候の可能性があるとの見方を示した。