[マニラ 20日 ロイター] - フィリピン中央銀行のジョクノ総裁は20日、フェルディナンド・マルコス・ジュニア次期大統領の政権運営について、構造改革とインフラ整備が引き続き進むだろうと述べた。
アジア開発銀行研究所のフォーラムで講演し、スムーズな政権移行とマルコス氏の「圧倒的な信任」は経済成長と投資家の信頼を維持するのに役立つと指摘。次期政権は「より良いインフラの状態」と「より堅調な経済」を引き継ぐとして、今年の成長率は目標である7─9%の達成に向けて順調だとした。
ただ、他国と同様、新型コロナウイルス流行状況の悪化やロシア・ウクライナ紛争の長期化など、成長見通しに対するリスクに直面しているとも述べた。
総裁は中銀の政策引き締めサイクルが始まったと述べ、コロナを受けた「異例」措置の「出口戦略」を徐々に展開すると表明。中銀の政策行動は中期的なインフレと成長見通しや公衆衛生状況によって導かれると述べた。