[東京 15日 ロイター] - 国債先物が一時、プラス圏に浮上した。日銀が午前10時10分に指し値オペを10年債の356回債を対象に通告したことで、買い戻しが強まった。
日銀は、10年債の364回、365回、366回を対象にした指し値オペのほかに、残存期間の短い356回債にも指し値オペをオファーした。固定利回り格差はマイナス0.054%で356回債の買入利回りは0.250%となる。
国債先物の年限は、7年程度の現物債に相当する。日本国債の金利曲線は7─9年金利の方が10年金利よりも高い逆イールドカーブになっていた。
日銀金融市場局は、指し値オペについて「長期国債先物に強い売り圧力がみられるなか、チーペスト銘柄の残存期間である7年ゾーンに上昇圧力が生じ、長期金利の変動許容幅の上限を超える恐れがあることなどを踏まえ、10年物国債金利の操作目標をゼロ%程度とする金融市場調節方針をしっかり実現するよう公表した」とコメントした。