[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は21日、7月の理事会では25ベーシスポイント(bp)と50bpの利上げ幅を選択肢として議論するとの見通しを示し、さらに大幅な利上げを検討する可能性は低いと指摘した。
総裁は講演後の質疑応答で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートが現在の0.85%から年末までに4.0%まで引き上げられるとの市場予測について、現実となれば史上最も積極的な金融引き締めになるとし、「可能性はあまり高くない」と述べた。
インフレ高進や米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げを受け、市場では豪中銀が7月あるいは8月に75bpの大幅利上げに踏み切るとの観測が一部で浮上していた。