[ロンドン 31日 ロイター] - 米銀シティと調査会社ユーガブが31日に発表した月次調査で、英国民の今後5─10年間のインフレ期待が8月に4.8%と過去最高に達し、イングランド銀行(英中銀)のインフレ目標値である2%の2倍以上になったことが分かった。
シティのエコノミスト、ベン・ナバロ氏は、今回の調査結果は英中銀の金融政策委員会(MPC)を動揺させ、9月の会合で2回連続の0.50%ポイント利上げに賛成票を投じるよう促すと指摘。「今回のデータ、特に長期のインフレ期待は、数カ月にわたる高インフレに続いて冬季にインフレが一段と加速することが中期的な物価安定に深刻なリスクをもたらすことを示唆している」とした。
長期インフレ期待が上昇するのは2月以来。7月の3.8%からの上昇幅は過去最大だった。
1年先のインフレ期待も6.0%から6.3%に上昇した。
調査は8月24─25日に成人2003人を対象にオンラインで行われた。