40%引きでご購読
🔥 当社AIが選択した株式戦略、テクノロジー大手、は5月までに+7.1%の上昇。株式がブームなうちに行動を起こしましょう。40%割引で開始

NY市場サマリー(2日)株価急落、ドル値を戻す 国債利回り上昇

発行済 2022-11-03 06:33
更新済 2022-11-03 06:36

[2日 ロイター] -

<為替> 連邦公開市場委員会(FOMC)後にドルが幅広く下落したが、終盤にかけてやや値を戻した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げの一時停止を議論するのは時期尚早と述べたことを受けた。

FRBはこの日、市場の予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とした。また、「進行中の利上げは適切」とする一方、今後の利上げペース決定に当たっては、これまでの金融引き締めの累積や政策効果発現までのタイムラグ、経済・金融動向を考慮する方針を示した。

市場は当初、FOMC声明はハト派的であり、今後の利上げは小幅なものとなる可能性があるというシグナルと受け止めた。

しかしパウエル議長は会見で、「引き締めが足りなければ1─2年後にインフレを抑制できていないことを実感する」と指摘。十分な引き締めを行わなければインフレが定着し雇用コストが増大する恐れがあると述べた。

コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は、FRBはかなり先を見ているとの認識を示し「FRBが利上げのゴール地点に近づいているとしても、まだかなり長い間、利下げに軸足を移すとは考えられない。短期的な見通しでは、ドルは強く底堅いだろう」と述べた。

ユーロ/ドルは一時上昇したが、その後下落に転じ、終盤では0.5%安の0.9825ドルだった。

ドル/円は0.31%安の147.79円となった。FOMC後には一時145円台を付ける場面があった。ドル/円は年初来約22%下落しており、トレーダーらは日本の当局による介入を警戒している。

先物市場では12月FOMCの利上げ幅を巡る見方は分かれている。CMEグループのフェドウオッチによると、50ベーシスポイント(bp)の利上げの可能性を56.8%、75bp利上げの可能性を43.2%織り込んでいる。

英ポンドは終盤では1.1389ドルと、0.82%下落した。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が3日に開催する金融政策委員会では0.75%ポイントの利上げが予想されている。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインフレはなお高止まりし、利上げ停止検討は時期尚早という認識を示したことに反応した。

FRBは1─2日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とした。その上で、これまでに実施した「金融引き締めの累積効果」を考慮し、今後の利上げ幅がより小規模なものになる可能性を示唆した。

これを受け、米債利回りは一時低下。しかし、パウエル議長が会見でタカ派トーンを維持したことを受け、上昇に転じた。

終盤の取引で、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の4.09%。金利見通しに反応しやすい2年債利回りは6.6bp上昇の4.603%。

2年債と10年債の利回り格差は一時マイナス53.70bpと、数週間前に記録した22年ぶり高水準に迫った後、終盤はマイナス49.5bp。

ブランディワイン・グローバルのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「パウエル議長の発言はかなりタカ派的だった。FRBのインフレ対策まだ道半ばにあり、金利は以前の予想より高くなる可能性がある」とし、「利上げ停止の可能性を示唆するハト派的な兆候はなかった」と述べた。

一方、シット・インベストメント・アソシエーツのシニアポートフォリオマネージャー、ブライス・ドティ氏は、FRBが利上げの「累積」効果と政策の効果が経済に浸透する「時間差」を考慮するとしたことで、投資家の間では利上げペースが減速するという期待が強まったと指摘した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 急落して取引を終えた。連邦公開市場委員会(FOMC)声明で将来的な利上げ幅縮小が示唆され、楽観的な見方が広がり、FOMC直後は買われたが、その後のパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言で売りが強まった。

FRBは1─2日に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とした。その上で、これまでに実施した「金融引き締めの累積効果」を考慮し、今後の利上げ幅がより小規模なものになる可能性を示唆した。

ただ、パウエル議長が利上げの一時停止を検討するのは「非常に時期尚早」と述べたことを受け、米国株は大きく値下がりした。

ウェドブッシュ証券のシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は「失望に見舞われた瞬間かもしれない。今回のようなやり方はすべきではなかったと思うが、なぜそうしたのかは理解できるし、大局的に捉えればパウエル氏は今適切に行動している」と指摘。「最終的には経済にとっても市場にとってもプラスになるだろう」と述べた。

S&P総合500種の下落率は10月7日以来の大きさだった。

S&P500はFOMCの結果発表前は小幅安で推移。企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が2日発表した全米雇用報告で、民間部門雇用者数が10月に23万9000人増と予想以上に増加したことで労働市場の強さが改めて示され、FRBが積極的な利上げ路線を継続するとの見方が強まったことを受けた。

米取引所の合算出来高は128億株。直近20営業日の平均は115億7000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.38対1の比率で上回った。ナスダックでは2.81対1で値下がり銘柄数が多かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合の結果待ちの中、買い先行となったもの の、あと利益確定の売りに押され、ほぼ横ばいとなった。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比0.30ドル(0.02%)高の1オンス=1650.00ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 需給逼迫(ひっぱく)懸念を背景に続伸した。米国産標準油種WTI12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.63ドル(1.84%)高の1バレル=90.00ドルだった。1月物は1.67ドル高の88.86ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 147.90/147.93

始値 146.85

高値 147.97

安値 145.69

ユーロ/ドル NY終値 0.9817/0.9821

始値 0.99

高値 0.9975

安値 0.9814

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 80*22.50 4.1321%

前営業日終値 80*26.00 4.1250%

10年債(指標銘柄) 17時05分 89*07.50 4.0963%

前営業日終値 89*18.00 4.0520%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*06.50 4.3040%

前営業日終値 99*13.00 4.2580%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.75 4.6114%

前営業日終値 99*22.00 4.5410%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 32147.76 -505.44 -1.55

前営業日終値 32653.20

ナスダック総合 10524.80 -366.05 -3.36

前営業日終値 10890.85

S&P総合500種 3759.69 -96.41 -2.50

前営業日終値 3856.10

COMEX金 12月限 1650.0 +0.3

前営業日終値 1649.7

COMEX銀 12月限 1959.4 ‐7.3

前営業日終値 1966.7

北海ブレント 1月限 96.16 +1.51

前営業日終値 94.65

米WTI先物 12月限 90.00 +1.63

前営業日終値 88.37

CRB商品指数 280.6631 +4.3213

前営業日終値 276.3418

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます