40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

各国の財政・金融コロナ対応、過大だった可能性=中曽・前日銀副総裁

発行済 2022-11-17 11:41
更新済 2022-11-17 15:45
© Reuters. 中曽宏・前日銀副総裁は17日、国際通貨基金(IMF)・東京大学共催のコンファレンスで、米国でのインフレ圧力の高まりは寛大な金融政策や財政政策の影響だと述べた。写真は6月3

[東京 17日 ロイター] - 中曽宏・前日銀副総裁は17日、各国の財政・金融当局が打った新型コロナウイルス対策は規模が過大だった可能性があるとした上で、米国におけるインフレ圧力の高まりは「寛大な金融政策や財政政策のサポートがあったことが一因だ」と述べた。ただ、一連の政策が「正しい政策オプションだったのか、まだ判断することはできない」とした。

中曽氏は国際通貨基金(IMF)と東京大学が共催したコンファレンスに出席。コロナ禍への政策対応を検証する討論会に参加し、経済や企業が危機に陥ることを防ぐことができたと評価した。中曽氏は「より広い範囲で影響が及び、長引くことを防ぐための対策だった」と語った。

一方で、政策パッケージの規模が適切だったかには疑問があると指摘。米連邦準備理事会(FRB)の大規模な緩和策や米国の財政政策が「次の危機の種をまいたのではないかとの懸念も聞かれている」と述べた。

「次の危機がどのように起きるかによって財政政策を同じように寛大に使えないかもしれない」と警戒感を示すとともに、金融政策についても、危機的な状況では市場価格より高い価格で資産を買い入れても、正常化したら市場機能に委ねていくのがふさわしいと語った。

次期日銀総裁の有力候補の1人として名前が挙がる中曽氏は、金融危機に見舞われると潜在成長率が長期にわたって下がるとも指摘。労働生産性の向上と技術革新で「潜在成長率を上げることによって人々の成長率予想も高まり、自然利子率も上昇する。そうすればいずれ金融政策の正常化にもつながるし、成長率が高まれば歳入も増えて財政面での圧力も和らいでいく」と語った。

中曽氏は英語で発言した。

(和田崇彦 編集:久保信博)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます