[ロンドン 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのヘロドトゥ・キプロス中央銀行総裁は6日、ECBは追加利上げを実施する見通しだが、金利は中立水準に「非常に近い」と述べた。
総裁はブルームバーグ主催のイベントで「われわれは中立金利に非常に近い。追加利上げが1回もしくは複数回あるだろう」と述べた。
欧州中央銀行(ECB)は15日に理事会を開く。市場は利上げ幅が50ベーシスポイント(bp)に縮小すると予想している。
ヘロドトゥ総裁は、複数回の利上げに言及したことを指摘した上で、ユーロ圏経済は現在減速しているが来年「ハードランディング」するとは予想していないとし、政府の支援策や底堅い欧州の雇用市場を挙げた。
15日に公表されるECBスタッフの経済予測では、インフレ率は来年に中銀の目標近辺まで下がることはなく、穏やかなリセッションに陥るとの見方が示されるとみられる。
ヘロドトゥ総裁は、「インフレを抑制するために追加で複数回の利上げがあるだろう」と語った。