[フランクフルト 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)によると、ユーロ圏の大手行の第3・四半期の不良債権比率は2.29%で、第2・四半期の2.35%から低下した。
不良債権額は3480億ユーロと、2015年の統計開始以降で最低。約10年前のユーロ圏債務危機後は9000億ユーロを超えていた。
ただ、今年第1─第3・四半期の不良債権償却費・貸倒引当金は369億ユーロと、前年同期の371億ユーロから減少。エネルギー高騰や景気後退で今後積み増しが必要になる可能性もある。
自己資本比率は18.68%で、第2・四半期の18.86%から小幅に悪化した。