[20日 ロイター] - 岸田文雄首相は20日、訪問先のインドで記者団の取材に応じ、5月に広島で開催する主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に、インド、韓国など8カ国の首脳と、国連など7つの国際機関のトップを招待すると表明した。国際社会が直面する課題を議論する会合を開くという。
首相は、広島サミットで「法の支配」に基づく国際秩序を守り抜く強い意思を示すとともに、エネルギー、食料安全保障、気候変動などさまざまな課題への対応について議論を主導したいと語った。
これらの課題に対しては、G7メンバーだけでなく国際社会の幅広いパートナーとの協力が不可欠だと指摘。インド、韓国のほか、インドネシア、オーストラリア、クック諸島、コモロ、ブラジル、ベトナムの各首脳を招待するとした。
国連のほか、国際原子力機関(IAEA)、国際通貨基金(IMF)、経済協力開発機構(OECD)、世界銀行、世界保健機関(WHO)、世界貿易機関(WTO)のトップも招く。
ウクライナ侵略を続けるロシアに対し、インドとどのように連携していくか問われた首相は、今回の日印首脳会談で、モディ首相と「法の支配」に基づく国際秩序を維持・強化していくことに共通の責任を有していることを確認した、と説明。G7、G20の場でこの考え方を明確にしていくことで申し合わせたと語った。
(杉山健太郎)