[アテネ 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中央銀行総裁は20日、欧州の銀行システムには十分な資本が備わっているため、銀行問題が波及する可能性は極めて低いとの認識を示した。
ストゥルナラス総裁はCNBCのインタビューに対し「大きな脆弱性はない。このため、影響が波及する可能性は極めて低い。銀行には十分な資本がある」と述べた。
その上で、ECBには必要な場合に介入するためのあらゆる手段が用意されているとした。
EUの一部銀行が金利上昇に対してどの程度脆弱かという質問に対しては、「金融引き締めサイクルは終わりに近いとみており、ギリシャでも欧州でも、銀行システムに問題が起こるとは思っていない」と答えた。
ECBの金融政策については、今後はフォワードガイダンスは示されず、データに依存して決定が行われるとの見解を示した。