[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)の経済分析責任者、マリオン・コーラー氏は3日、人口の伸びが急速に回復していることが中銀の経済予測にとって大きなサプライズだとし、家賃を押し上げているほか、下落していた住宅価格の予想より早い安定化につながっているとの見解を示した。パースで開催されたイベントで語った。
ここ数カ月で住宅価格が安定しており、市場低迷による消費へのマイナスの影響はこれまでの予想よりも小さくなるだろうと指摘。
「人口の回復ペース加速は予期せぬ、あるいはより広範な影響を与える可能性がある」と述べた。他のマクロ経済指標は過去3─6カ月間、ほぼ予想通りだったという。
また、中銀はモノの物価上昇率が今年に鈍化すると確信しているが、労働市場逼迫とサービス需要が国内のインフレ圧力拡大につながるとみていると語った。
中銀は5日に最新の経済予測を発表する。
2日の会合では、政策金利を市場の据え置き予想に反して0.25%引き上げ、3.85%とした。