[クアラルンプール 3日 ロイター] - マレーシア中央銀行は3日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ3%とすることを発表した。堅調な経済とインフレ対応で金融緩和の正常化が必要と判断した。
ロイターがエコノミスト25人を対象に行った調査では、利上げを予想していたのは4人で、大半が金利据え置きを予想していた。
過去2会合は据え置きで、中銀は昨年4会合連続で行った計100bpの利上げの効果を見極めたいとしていた。
マレーシア経済は新型コロナの流行拡大による落ち込みから回復しており、2022年成長率は22年ぶり高水準の8.7%だった。ただ、外需の低迷がコモディティー(商品)とハイテク製品の輸出見通しに影を落としている。
中銀は最新の情勢について、旺盛な内需、家計消費、労働市場の改善により第1・四半期に経済活動がさらに拡大することを示しているとの見方を示した。
インフレ率は緩やかな推移が予想されるが、コアインフレは依然高水準にとどまると指摘。
声明で「国内の成長見通しが引き続き堅調であることから、金融緩和の程度をさらに正常化することが時宜を得ていると判断する」との見解を示した。