[ロンドン 5日 ロイター] - 英イングランドで行われた4日投開票の統一地方選挙で、スナク首相率いる与党・保守党が大きく敗北したことが5日、分かった。2025年1月までに実施される次期総選挙に影響が出る可能性がある。
今回の地方選では230自治体の約8000の議席が争われた。大多数の集計が終わった1802GMT(日本時間6日午前3時02分)時点の結果によると、保守党が943議席の純減となった一方、最大野党・労働党は486議席、自由民主党は353議席、それぞれ増やした。
今回の地方選の結果は政府の議会多数派には影響しないが、英スカイニュースは今回の地方選の得票率に基くと、次期総選挙の得票率は労働党が36─38%、保守党が28─30%となり、労働党が議会の最大政党となる可能性があると予想。英BBC放送は労働党が35%、保守党が26%の票を獲得するとの予測を示した。
労働党は次期総選挙での政権奪取のめどがついたと表明。スナク首相は記者団に対し、集計作業が続けられる中で確固たる結論を出すにはまだ早すぎると語った。