[マニラ 28日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は28日、コアインフレ率は依然高水準で上振れリスクがあり、インフレ圧力抑制での勝利宣言は時期尚早との考えを示した。中銀の年次イベントで述べた。
ただ、インフレ率は公式目標の2─4%に戻る方向で動いているように見えると指摘した。
6月の総合インフレ率は5.4%と5カ月連続で伸びが鈍化。コアインフレ率は7.4%と5月の7.7%からやや減速した。7月の統計は8月4日に発表される。
次回の中銀政策決定会合は8月17日。これまでの引き締めサイクルで計425ベーシスポイント(bp)引き上げられた政策金利は、2会合連続で6.25%に据え置かれている。
中銀はインフレ率が第4・四半期までに目標範囲に収まると予想しており、一部エコノミストは据え置き期間が延長されるとみている。
総裁は「新たなデータが出れば分析し、それに基づいて金融政策を決定していく」と述べた。