Marcela Ayres
[ブラジリア 1日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が1日発表した2023年第2・四半期国内総生産(GDP)は前期比で0.9%増えた。ロイターがまとめたエコノミスト25人の予想(中央値は0.3%増)を全て上回った。農業生産は減少したが、家計支出が堅調だったのと、石油と鉄鉱石の生産増が押し上げ要因となった。
GDPの前年同期比は3.4%増と、エコノミスト予想の2.7%増を上回った。
第1・四半期は前期比1.8%増えていた。季節変動のある農業分野が増加に寄与した。
第2・四半期のGDPの伸び率が縮小することは広く予想されていた。ただ、エコノミストらは縮小幅は予想よりかなり小さかったと指摘しており、ブラジル中央銀行による政策金利の引き下げペースを50ベーシスポイント(bp)から拡大する余地はあまりないことを示唆した。
第2・四半期は工業が前期比で0.9%増えた。
サービス業も0.6%増。好調な労働市場と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後に消費者の趣向がモノ(商品)からサービスへ移行したのが押し上げた。
農業生産は0.9%減。第1・四半期には大幅に伸びていた。
第2・四半期の家計消費は0.9%増え、政府支出も0.7%増。一方、固定投資の伸び率は0.1%増にとどまり、高水準の金利と政権の政策に対する不透明感が足を引っ張った。