[上海/シンガポール 8日 ロイター] - 中国政府系の証券時報は8日、中国経済は徐々に回復しており、人民元相場への信認が今後もう少し高まるはずだとの論評記事を掲載した。
人民元は16年ぶりの安値に下落しているが、証券時報は「新型コロナ禍後の景気回復プロセスが一夜にして達成されることはない。政策支援が必要だ」と指摘。
その上で「経済全般が徐々に回復し、人民元相場にもう少し信認と落ち着きが出てくるだろう」と述べた。
ドル指数は目先、高値を維持する見通しで、人民元の大幅な反発は難しいが、元安がさらに続く可能性は高くないと指摘。
「為替レートの価値を決定する経済ファンダメンタルズは、より的確で効果的な政策の強化と経済の強靭性を背景に改善しつつある」との見方を示した。
人民元は今年6%以上下落している。