[14日 ロイター] - ペルー中央銀行は14日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.5%とした。2月以来、金利を据え置いていたが、インフレが緩和しているとの見方から利下げを決めた。
ただ中銀は、今回の決定が利下げサイクル入りを必ずしも示唆しないと指摘した。中銀は2021年8月から急ピッチで利上げを進め、2月に停止していた。
8月のインフレ率は前年比5.58%と、21年9月以来の低水準に鈍化した。
中銀は、消費者物価のインフレは年初来鈍化しているが「なお中銀目標の上限を上回っている」と指摘。
今後も鈍化を続けて来年初めには目標範囲に収まると予想。ただ「気候要因絡みのリスク」があるとした。
中南米ではチリ、ブラジル、ウルグアイなどが既に利下げサイクルを開始している。
世界第2位の銅生産国であるペルーは、域内で相対的に高い経済成長率を保っていたが、昨年末から今年初めにかけての政情・社会不安から成長が弱まっている。