Shinichi Uchida
［東京 １９日 ロイター］ - 投資事業を手掛けるＪ－ＳＴＡＲの関連会社ＹＪホールディングスは１９日、焼津水産化学工業の完全子会社化を目指して実施している株式公開買い付け（ＴＯＢ）の期間を１カ月延長すると発表した。
８月７日から当初９月１９日までだった期間を１０月１８日までとした。買い付け価格は１１３７円で変更していない。ＹＪホールディングスはＴＯＢ開始後の焼津水の株価動向、ＴＯＢへの応募状況を考慮し、株主に十分な検討を行うために必要な期間を確保できるよう期間を延長したという。
焼津水に対しては旧村上ファンド系の南青山不動産がＴＯＢ開始後に株式の買い増しを続け、９月１１日提出の報告書では共同保有者との合計で保有比率が９．８１％に達した。焼津水の株価は、旧村上ファンド系による株式取得が判明して以降、ＴＯＢ価格を上回る状況が常態化しつつある。
シンガポールに拠点を置く投資ファンドの３Ｄインベストメント・パートナーズは１９日に焼津水株の大量保有報告書を提出した。株式保有比率は９．７８％としている。