Carolina Pulice
[5日 ロイター] - ペルーとウルグアイの中央銀行は5日、インフレ抑制の取り組みが進展したとして利下げを決定した。中南米ではこのところ経済成長の促進に向け金融緩和に転換する動きが広がっている。
ペルー中銀は政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ7.25%とし、ウルグアイ中銀は50bp引き下げ9.5%とした。
ウルグアイの消費者物価上昇率はほぼ20年ぶりの水準に減速し、ペルーの前年比インフレ率は2年余ぶりの水準まで鈍化している。
中南米地域では経済規模が大きいブラジルが8月に3年ぶりに利下げを実施し、チリも先月に利下げを開始。
コロンビアの財務相は、6日発表の9月インフレ率が前年比で11%を下回れば今月末の中銀会合で利下げを開始する可能性が「非常に高い」と述べた。
一方、地域第2位の経済規模を持つメキシコでは中銀が来年序盤まで11.25%という過去最高水準の政策金利を引き下げることはないと予想されている。
アルゼンチンは8月にインフレ率が124%まで急上昇する厳しい状況となっており、中銀は5日の会合で政策金利を118%に据え置く見通し。関係者がロイターに語った。