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来年前半の株式は厳しい、日本はオーバーウエート=JPモルガン

発行済 2023-11-29 20:06
更新済 2023-11-29 20:09
© Reuters. JPモルガンのストラテジストは、経済の不確実性が来年前半の高リスク資産の見通しに暗い影を落とすとの見方を示した。ニューヨーク証券取引所で22日撮影。(2023年 ロイター/Brendan

[29日 ロイター] - JPモルガンのストラテジストは、経済の不確実性が来年前半の高リスク資産の見通しに暗い影を落とすとの見方を示した。

「(経済)活動が鈍化する中で株式は利益調整を乗り切る必要があるだろう。(米連邦準備理事会=FRBが)利下げを進めれば、株式のリスクリワードは根本的に改善し始めると考える」とメモで述べた。

リセッション(景気後退)が起こらない限り、2024年の欧州企業の利益の伸びは横ばいになると予想した。価格と販売量の低迷により売上高と利益率の再加速は難しいとの見方を示した。

© Reuters. JPモルガンのストラテジストは、経済の不確実性が来年前半の高リスク資産の見通しに暗い影を落とすとの見方を示した。ニューヨーク証券取引所で22日撮影。(2023年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)

欧州株の投資判断は「アンダーウェイト」としたが、高水準にある米国株などと比べれば割高ではないと指摘した。金融緩和により24年後半には欧州株のアンダーウエイトが逆転する可能性があるとした。

業種別では欧州の食品小売り、ホテル・旅行、半導体をアンダーウエートに格下げした。食品小売りは価格競争の激化で来年は利益率が縮小する可能性があり、半導体は価格、数量、在庫に対する懸念が打撃となる恐れがあるとした。

日本株は引き続き「オーバーウエート」とした。新興市場株はアウトパフォームする「より現実的なチャンス」があり、中国の経済成長が上振れした場合はその可能性が高まると述べた。

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