(村田製作所の情報を更新しました)
[東京 23日 ロイター] - 1日に発生した能登半島地震による企業への影響は以下の通り。(カッコ内は発表・確認日)
《1月23日》
◎村田製作所
樹脂多層基板の製造・開発を行うワクラ村田製作所(石川県七尾市)は、3月上旬から順次生産再開を予定。これにより、北陸3県の13の生産拠点全てで生産の開始・再開時期や見通しが明らかに。
《1月22日》
◎東洋紡
庄川工場(富山県射水市)の建屋や設備の一部が損傷。織布部門および隣接建屋で製造する一部品目は、4月上旬の生産再開を予定。製品出荷は当面の間、在庫などで対応する。2024年3月期連結業績に与える影響は軽微と見込む。
◎北国銀行
輪島支店は22日から輪島市庁舎内で、日時・取引を制限して窓口営業。珠洲支店の窓口営業も日時・取引を制限している。門前、穴水など7支店は窓口休業中。
◎EIZO
EIZOエムエスの羽咋工場は時間短縮で稼働していたが、1月29日から通常の70%稼働、2月13日から100%稼働を目指す。エムエスの七尾工場は工場建物の安全確保と生産にかかる設備の点検・試運転を完了し、1月22日から時間短縮して30%稼働で生産再開。3月4日から100%稼働を目指す。
地震によるEIZO業績への影響額は確認中。1月31日予定の決算公表時に開示する。
《1月19日》
◎村田製作所
北陸3県の13の生産拠点のうち、チップインダクタなどを生産する穴水村田製作所(石川県穴水町)の生産再開予定は5月中旬以降の予定に。設備と建屋の補修を行う期間として4か月以上を要するため。
小松村田製作所など10拠点は生産を開始。圧電セラミックスを用いたセラミックフィルタなどを製造する氷見(富山県氷見市)は2月上旬から順次生産を再開予定。樹脂多層基板の製造・開発を行うワクラ(石川県七尾市)は生産再開に向けてインフラと設備の状態を確認中。
◎東芝
半導体生産の加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)について、主力ラインは遅くても1月末までに排気配管の修復などを完了の見込み。被災前の生産能力に近い水準への復帰目標は主力ラインは引き続き2月上旬、他ラインは2月中旬とするが、さらなる前倒しに努める。
《1月12日》
◎サンケン電気
石川サンケンの堀松工場・能登工場の生産設備で確認作業を継続。各設備メーカーの技術者による確認や修理対応が始まっている。志賀工場は停電が続いており、電力インフラ復旧に向け電力会社との連携を行うとともに外部からの電源供給の検討も進めている。
《1月11日》
◎村田製作所
北陸3県の生産拠点のうち、石川県の小松は9日から、ハクイ(羽咋市)は11日から順次生産を開始している。ワクラ(七尾市)、穴水、富山県の氷見は生産再開に向けてインフラと設備の状態を確認中で、再開時期は改めて公表するとしている。
富山村田製作所(富山市)、福井村田製作所の武生事業所、宮崎工場、鯖江村田製作所(福井県)、金沢村田製作所の金沢事業所と能美工場、福井県の金津(あわら市)、アスワ(福井市)も生産を開始している。
《1月10日》
◎トヨタ
15日以降も引き続き国内完成車工場の生産稼働を予定通り行う。22日の週以降は、稼働を前提に生産に影響がある場合のみ、別途知らせる。
◎EIZO
EIZOエムエスの羽咋工場では建物と生産設備の点検と試運転を完了し、生産が再開可能であることを確認。従業員の生活の復旧を最優先に、時間を短縮して10日から順次稼働し、1月下旬からの通常稼働を目指す。
同七尾工場では、建物の修繕と生産設備の点検を進めている。断水などによる生活インフラへの影響が残っており、復旧状況を見ながら1月下旬の生産活動再開を目指す。EIZO本社・工場(石川県白山市)に一部生産ラインを移し、順次生産を開始する。
両工場では建物や生産設備が一部破損し、道路の寸断・断水や停電なども発生していた。
EIZO本社・工場は4日から通常稼働している。業績への影響額は現在確認中。
《1月9日》
◎KOKUSAI ELECTRIC
製造・開発の中枢である富山事業所では、9日から通常の事業活動を順次開始。グループ会社拠点や建設中の砺波事業所(仮称)に大きな被害はなかった。被災地域に所在するサプライヤーの状況は、ごく少数ながら大きな被害が生じている企業があるが、KOKUSAIは現時点で十分な在庫量を保有、代替調達が可能であることから、事業活動に支障は生じない見込み。富山事業所を中心とする物流網も大きな支障がないことを確認した。連結業績への影響は軽微の見通し。
◎ジャパンディスプレイ
石川工場(石川県川北町)で配管の損傷、漏水、ボイラー停止等が発生していたが、1月8日から生産装置の立ち上げを開始した。
クリーンルームの温湿度調整等に必要な重油や液化石油ガス(LPG)の安定確保が課題で、確保に努める。今後は全ての装置の正常な稼働を確認した上で、早期に通常の生産体制に戻すことを目指す。業績への影響は精査中。
◎クスリのアオキホールディングス
北陸が地盤で石川県内に100店舗を展開し、当初7店舗の営業中止を発表していたが、9日から県内全店舗の営業を再開した。
◎コマツ
グループの生産拠点では大きな被害はない。コマツNTCでは5日、粟津、金沢、氷見工場では8日から生産を開始している。
《1月4日》
◎信越化学
地震を受けて操業を停止していた直江津工場は3日から一部設備で操業を再開。今後、確認が取れた設備から順次操業を再開する。
◎北陸電力
電力供給設備等が被害を受け石川県内を中心に停電が発生しており、現在も復旧に向け対応中。現時点で地震による業績への影響は不明で、今後明らかになった時点で速やかに知らせる。
《1月2日》
◎シャープ
石川県白山市に工場がある。人や建物などへの大きな被害は確認されていない。