Uditha Jayasinghe
[コロンボ 15日 ロイター] - スリランカのセンサス統計庁が15日発表した2023年経済成長率はマイナス2.3%だった。同国は過去数十年で最悪の金融危機に見舞われている。
ただ、第4・四半期は4.5%のプラス成長で、今年回復する基盤が整ったと統計局は指摘した。
農業部門は前年比プラス2.6%、鉱工業生産はマイナス9.2%、サービスもマイナス0.2%となった。
統計局は声明で「23年下半期は通貨相場上昇、海外からの送金増加、観光収入の伸びが成長に寄与し、前向きな景況感を後押しした」と分析した。
22年の経済成長率はマイナス7.8%だった。深刻な為替相場危機と政情不安で通貨が下落し、インフレ加速と金利上昇につながった。
しかし、昨年3月に国際通貨基金(IMF)が29億ドルの支援を承認したことから経済は回復に向かい始め、今年は1.8%のプラス成長が予想されている。