[リマ 15日 ロイター] - ペルー中央銀行は15日に発表した四半期報告で、今年の経済成長率予想を3.0%に据え置く一方、民間投資は前回の1.8%から2.3%に上方修正した。
ベラルデ総裁は、中核産業である鉱業部門への投資が7.8%増加すると予想。一部の鉱山会社が「より前向きになっている」と指摘した。
ペルー経済は、気候変動関連の問題や社会的混乱、高インフレで昨年景気後退(リセッション)に陥ったが、回復の兆候が見られるという。
中銀はこのほか、2024年のインフレ予想を目標範囲内の2.2%に引き下げた。気候変動が食料価格に及ぼす影響がより少なくなるとの予想を反映したと説明した。
中銀は今月、2月のインフレ加速を受けて政策金利を6.25%に据え置いた。アナリストは25ベーシスポイント(bp)の利下げを予想していた。
ただベラルデ氏は、利下げ一時停止は市場で織り込まれていたと指摘。「原則として金融政策を引き続きより柔軟にしていく必要があるとのシグナルを送っている」と述べた。