市場の安定性を高めるため、上海証券取引所と深圳証券取 引所は、コンピューター・アルゴリズムを利用して取引を実 行するクオンツ・ファンドのような機関投資家に対する、特 定の市場データ・フィードの停止を検討している。この決定は、高頻度取引（HFT）戦略の運用に不可欠なティックバイティックのデータを含む詳細な取引情報の入手に影響を与える可能性がある。
クオンツファンドは、短期的で小さな市場の動きを利用するために、こうした戦略に依存することが多い。しかし、中国の規制当局は、こうしたファンドが市場のボラティリティを高め、個人投資家に対して不当な利益をもたらす可能性があるとの懸念を表明している。
中国におけるクオンツ・ファンドに対する規制当局の監視は、最近ますます強まっている。先月、中国はプログラム取引と高頻度取引活動の監視を強化する新ルールを導入した。これらの措置は、より公平な取引環境を確保するための中国証券監督当局による広範な取り組みの一環である。
この情報筋は、データの非公開の可能性をクオンツファンドの「目隠し」になぞらえ、個人投資家の競争条件を公平にする狙いがあるという。証券取引所が計画している変更は、市場の秩序と公平性を維持するという規制当局の姿勢に沿ったものだ。
現在のところ、中国証券監督管理委員会（CSRC）と関係取引所は、これらの動きに関する問い合わせに即答していない。
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