SBI証券(SBIホールディングス (T:8473)の子会社)と日本IBMは14日、ビットコインの中核技術であるブロックチェーン技術を活用した債券取引システムの構築に向けて実証実験に着手したと発表した。
この実証実験により、証券業務ブロックチェーンの早期商用化を目指していく予定としている。
具体的には、債券の登録から償還までの一連の商品サイクルの検証を通じて、データベースの共有による業務の効率化・自動化、共有インフラを通じた関係者間のインフラコスト削減の可能性、既存業務プロセスの代替可能性、ブロックチェーン技術の証券業務・システム面からの評価を検証するという。
ブロックチェーン技術はビットコインの中核技術としてその存在が知られるようになったが、近年では仮想通貨にとどまることなく、広くFinTech分野での応用が期待されている。
一方で実務への適用に際しては、更なる技術面・法律面での検証・改善が必要とされており、足元では各社による実証実験に関する報道が増えている。
実証実験段階から実際の業務への適用が進めば、当該技術に対する実務面・事業面での関心がさらに高まるものとみられる。