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■株式見通し:個別物色の他は、セクター内でのリバランスか
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の売り越し
■前場の注目材料:ソニー、時価総額でキヤノン抜く
■個別物色の他は、セクター内でのリバランスか
7日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
英国のEU離脱が決まった結果、同国経済の見通しは不透明となった。
さらに、他の欧州諸国への打撃はより直接的かつ深刻なものになりかねないとみられるなか、イタリアの銀行に対する危機感が高まっている。
欧州の新たな火種への警戒が混乱につながっており、世界的なリスク回避の流れが一段と強まりそうである。
米国市場は反発をみせているが、FOMC議事録の結果を受けての利上げ観測の後退が材料視された格好である。
為替への影響としては円高要因になるため、米国市場の上昇を素直に好感する流れにはなりづらいだろう。
6日の日経平均は一時500円超の下落から、大引けにかけて下げ幅を縮めており、長い下ひげを残す格好となった。
そのため、いったんは自律反発も意識されやすいところであろう。
ただし、トレンドが転換する流れは期待できず、個別に材料の出ている銘柄の他は、内需系を中心とした物色に向かわせよう。
また、内需でもポジションを膨らませづらいとすれば、ファーストリテ (T:9983)売り、ニトリHD (T:9843)買い、といったセクター内でのリバランスに。
また、ソニー (T:6758)の時価総額がキヤノン (T:7751)を抜いたと報じられているが、こちらもセクター内でのリバランスを意識させそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き160万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1080万株、買い920万株、差し引き160万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
6月30日(木):100万株の買い越し
7月01日(金):380万株の売り越し
7月04日(月):440万株の売り越し
7月05日(火):130万株の売り越し
7月06日(水):430万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(17918.62、+78.00)・NY原油(47.43、+0.83)
・英資産運用会社のファンド凍結相次ぐ
・FRB議事録、雇用動向不透明で利上げ見送り
・イタリアの銀行の経営不安再燃
・ソニー (T:6758)時価総額でキヤノン (T:7751)抜く
・マツダ (T:7261)など欧州関連株の下落続く
・トヨタ (T:7203)、タイ製造拠点人員削減
・しまむら (T:8227)、2016年中に値下げを自動で店舗に指示するシステム
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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