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後場に注目すべき3つのポイント~政策期待高まるが、ここから戻り売り圧力が意識される

発行済 2016-07-11 12:32
更新済 2016-07-11 12:33
後場に注目すべき3つのポイント~政策期待高まるが、ここから戻り売り圧力が意識される
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11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


・政策期待高まるが、ここから戻り売り圧力が意識される
・ドル・円は100円64銭付近、ドルは底堅い、日本株の大幅高受け
・コナミHD、グリコなど6社の目標株価変更



■政策期待高まるが、ここから戻り売り圧力が意識される

日経平均は大幅に反発。
535.55円高の15642.53円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えた。
日経平均は大幅に反発して始まった。
米雇用統計の結果を受けた米国株高のほか、参議院選挙で憲法改正に前向きな勢力が3分の2の議席を占めることになったことが材料視され、ギャップ・アップでのスタートに。


さらに寄付きを安値にその後もじりじりと上げ幅を広げており、一時15662.69円まで上げ幅を拡大させている。
セクターでは任天堂 (T:7974)を背景にその他製品が強い動きをみせているほか、鉄鋼、ガラス土石、繊維、証券、機械、保険等の強さが目立つ。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1896銘柄と全体の96%を占める全面高商状に。


米国市場の上昇に対しては寄付きの15300円乗せで織り込んだようだが、その後の一段高は政策期待が高まっているようである。
アベノミクス信任により、安定政権が意識されるほか、安倍首相は参議院選挙の結果を受けて、12日にも新たな経済対策を盛り込んだ補正予算案の編成を指示するほか、内閣改造を断行する方針なども伝えられている。
インデックスに絡んだ商いが中心ではあるが、価格帯別出来高では商いの薄いところであり、トレンドが出やすいようである。


一方で、円相場は1ドル100円台での推移が続いている。
日経平均は25日線が意識されるものの、15800円以降は出来高の積み上がっている水準であり、強弱感が対立しやすいだろう。
ショートポジションは禁物だが、上値追いは慎重になろう。



(株式部長 村瀬智一)



■ドル・円は100円64銭付近、ドルは底堅い、日本株の大幅高受け

11日午前の東京外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなった。
日経平均株価の前週末比500円程度上昇を受けた値動き。
ドル・円は、8日発表された米雇用統計は堅調だったが、米利上げ観測にはつながらず一時99円99銭まで下落した。
ただ、週明け東京市場では日経平均が500円超上昇するなど堅調地合いとなったため、ドルは100円台後半で推移している。


足元では顧客筋などのドル買いは一服しつつあるが、ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いているため、ドルは目先の取引で101円近辺まで上昇する可能性はある。
ただ、米利上げ期待は後退しており、ドルは午後の取引で上値の重さも意識されそうだ。


ここまでは、ドル・円は100円54銭から100円88銭、ユーロ・ドルは1.1034ドルから1.1054ドル、ユーロ・円は111円10銭から111円38銭で推移した。


12時21分時点のドル・円は100円64銭、ユーロ・円は111円25銭、ポンド・円は130円36銭、豪ドル・円は76円14銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、2位ソフトバンクG (T:9984)、2銘柄で日経平均を約67円押し上げ
・日東電 (T:6988)、がん治療向けのバイオ医薬品「核酸医薬」開発へ
・構成銘柄で値下がりしたのはトレンド (T:4704)のみ
・コナミHD (T:9766)、グリコ (T:2206)など6社の目標株価変更

・スイス中銀総裁
「(ブレグジット後の金融市場の変化などに)柔軟に対応しなければならない」



☆後場の注目スケジュール☆


・特になし


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