29日午前の東京外為市場ではドル・円は101円34銭付近。
日経平均株価の強含みを背景にドル買いが継続した。
ドル・円は100円70銭付近で寄り付いた後、前日同様に月末要因による輸入企業のドル買いが続き上昇基調となった。
日経平均の強含みを背景に一時100円41銭まで上昇。
また、前日の主要産油国による減産合意もリスク選好的な円売りを誘発したようだ。
ある外為ディーラーは「月末にもかかわらず、輸出の売りがそれほど強くないためドルはやや上を目指す展開」と指摘する。
ランチタイムの日経平均先物は引き続き200円超と堅調な値動きのため、ドル・円は午後の取引でも101円台で底堅い値動きが続くだろう。
ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース鈍化の見方に変わりはなく、積極的なドル買い材料が見当たらなければ上値が重くなりそうだ。
ここまでドル・円は100円66銭から101円41銭、ユーロ・円は112円90銭から113円85銭、ユーロ・ドルは1.1215ドルから1.1233ドルで推移した。
【要人発言】
・安倍首相
「引き続き政府・日銀は連携しながらあらゆる政策を総動員」
・ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
「FRBは緩やかでも確実な前進が必要」
「FOMCにとって見解の多様性は健全」