4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:【ノーベル賞】と【CEATEC JAPAN】にフォーカス
■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し
■前場の注目材料:首相、IoTで改革断行
■【ノーベル賞】と【CEATEC JAPAN】にフォーカス
4日の日経平均はこう着感の強い相場展開が続きそうである。
3日の米国市場では欧州経済の先行き不透明感からNYダウは反落。
ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の16605円と小じっかりだったほか、円相場は1ドル101円65銭辺りと若干円安に振れて推移しており、若干ながらも買い優勢の展開になりそうだ。
その後は商いが膨らみづらいなか、インデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろうが、9月の米ISM製造業景況指数が予想を上振れたことから、週末の雇用統計への思惑等も高まりやすく、底堅さが意識されよう。
物色はこう着感の強い中では個人主体による個別材料株物色に向かいやすい。
決算を手掛かりとした物色のほか、ノーベル医学・生理学賞の受賞者に、細胞が不要になったたんぱく質などを分解する、「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが選ばれたことから、バイオ関連の一角に関心が集まろう。
その他、本日からCEATEC JAPAN 2016 (シーテック ジャパン)が開幕する。
「つながる社会、共創する未来」をテーマにIoTを全面的に出している。
その他、AI、フィンテックといった関連銘柄にも注目が集まりそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1170万株、買い1600万株、差し引き430万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
9月27日(火):740万株の売り越し
9月28日(水):110万株の買い越し
9月29日(木):150万株の売り越し
9月30日(金):830万株の売り越し
10月03日(月):20万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18253.85、-54.30)
・NY原油は上昇(48.81、+0.57)
・ノーベル生理学 医学賞に大隈良典氏
・首相、IoTで改革断行
・建設機械大手の中国事業に底入れ感
・トルコ、非常事態宣言を延長
・凸版印刷 (T:7911)、シート型生体センサー開発
・日立建機 (T:6305)、豪社を買収
☆前場のイベントスケジュール
・09:30 豪・8月住宅建設許可件数(前月比予想:-6.0%、7月:+11.3%)
・中国本土の株式市場は国慶節の祝日のため7日まで休場
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