15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい
・上げ一服も金融株の強い値動きは安心感に
・ドル・円は108円21銭付近、ドル下げ渋り、日本株にらみの展開
・JR東海、ラウンドワンなど14社の目標株価変更
■上げ一服も金融株の強い値動きは安心感に
日経平均は反落26.11円安の17646.51円(出来高概算12億株)で前場の取引を終えているNYダウが連日で年初来高値を更新しているほか、為替市場ではドル・円が1ドル108円台半ばと円安に振れて推移するなか、買い先行で始まったしかし、寄付き直後につけた17727.58円を高値にこう着感の強い相場展開となり、次第に利益確定の売りに抑えられる格好となった
セクターでは前日にコンセンサスを上回る決算を発表した三菱UFJ (T:4274)などメガバンクを中心とした銀行株が堅調一方で、パルプ紙、陸運、サービス、海運などが一服東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている規模別指数では大型株指数のみがプラス圏での推移
日経平均は戻り高値を更新した後はこう着感の強い相場展開となっており、日中値幅は70円弱にとどまっている前日までの上昇で4月戻り高値をクリアし、2月以来の水準まで上昇していることもあり、短期的な過熱感から利益確定の売りも意識されやすい水準であろう
もっとも三菱UFJ (T:4274)が4%を超える上昇をみせるなど、金融株の強い値動きは安心感につながるため、短期的な過熱感を意識しつつも、先高期待は後退せず、押し目買い意欲の強さが窺える利食いをこなしながらも、相対的に出遅れているセクターや銘柄でのリバランスが意識されやすい
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は108円21銭付近、ドル下げ渋り、日本株にらみの展開
15日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋りやや不安定な日本株に連動した値動きとなった
ドル・円は前日海外市場では108円54銭まで上昇アジア市場では、特にリスク要因が見当たらず米次期政権への期待や12月利上げ観測は継続しているが、米債利回りの上昇一服を受けドル買いはやや弱まっているようだ
日経平均株価が前日終値付近でもみあう展開で、マイナス圏に振れるとドルは売りが強まり一時107円80銭まで値を下げたただ、株の下げは限定的となっており、ドルは下落局面となっても下値は堅いようだ
ランチタイムの日経平均先物は引き続き不安定となっており、午後も日本株が一進一退となればドルは108円付近でもみあう展開が続きそうだ
12時22分時点のドル・円は108円21銭、ユーロ・円は116円36銭、ポンド・円は135円20銭、豪ドル・円は81円89銭で推移している
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・JR東海 (T:8462)、ラウンドワンなど14社の目標株価変更
・イグニス
、細谷火、フューチャーVCなど5社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
☆後場の注目スケジュール☆
・ブラジル株式市場は「共和制宣言記念日」祝日のため休場
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