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東京外為市場・正午=ドル80円後半、雇用統計が好感され豪ドル上昇

発行済 2011-07-07 13:12
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   80.80/85  1.4338/42  115.89/92

午前9時現在 80.87/90  1.4334/37  115.91/95

NY17時現在 80.93/95  1.4316/19 115.85/90

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 [東京 7日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ

わずかにドル安の80円後半。中国の利上げの影響は欧米時間帯にほぼ消化され、午前の

外国為替市場は豪雇用統計が好感されて豪ドルが上昇した以外、総じて動意が薄かった。

 <中国利上げにサプライズなし>

 午前10時30分に6月の豪雇用統計が発表されると、豪ドルは1.0760米ドル、

86.95円まで上値を伸ばした。失業率は4.9%と前月から横ばいだったが、就業者

数が常勤雇用者に引っ張られる形で前月から2万3400人増加し、市場予想の1万

5000人増を上回った。

 早期利上げ期待を高めるほど強い内容ではなかったものの、市場からは「今回のように

雇用情勢の改善が続けば失業率も下がってくるので、年後半のどこかで利上げは再開され

る可能性がある」(外為どっとコム総研の植野大作社長)との声が聞かれた。

 前日は豪ドルやユーロなど、金利の高い通貨が売られ、ドルと円が買われた。ポルトガ

ルの格下げが尾を引いた上、中国が利上げに踏み切り世界経済に対するマイナス影響が懸

念された。しかし利上げの影響は欧米時間帯に一巡し、この日のアジア時間帯は過度なリ

スク回避の動きはみられなかった。ユーロは対ドル、対円ともほぼ横ばい。豪ドルも雇用

統計が発表されるまで動意に乏しかった。

 「来週発表される中国の6月CPI(消費者物価指数)の上昇率が加速するとみられて

いるので、先手を打つという意味で利上げのタイミングに驚きはない」(JPモルガン・

チェース銀行チーフFXストラテジストの棚瀬順哉氏)との声が出ていた。

 

 <輸出のドル売り注文が急回復>

 ドル/円は81円に乗せる場面もあったが、おおむね80円後半の狭い値幅でもみ合っ

た。輸出企業のドル売り注文がここにきて急回復し、「81円台、81円半ばまで相当量

ある」(みずほコーポレート銀行国際為替部の調査役、佐藤雅英氏)との声が聞かれた

が、この日の仲値は需給がほぼ拮抗。ドル/円に方向感は出なかった。

 大口の実需筋である自動車メーカーの休日が木曜日と金曜日に変更されたことから、市

場では実需のドル売りが月曜日から水曜日に集中しやすくなりそうだとの見方が出てい

た。今週は81.19円で上値を抑えられており、「実需のフローも影響している。実際

に月から水にかけてドル売りが入りやすかったようだ」(国内金融機関)との声が聞かれ

た。

 (ロイターニュース 久保 信博記者)

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