ドル/円
正午現在 79.14/16 1.4155/56 112.02/06
午前9時現在 79.18/19 1.4168/72 112.17/22
NY17時現在 79.14/17 1.4151/52 112.05/09
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[東京 20日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時とほぼ同
じ79円前半。株式相場の上昇を受けてクロス円が強含み、つれてドル/円も約1週間ぶ
りの高値をつけた。しかし、個人の戻り売りや米長期金利の低下で徐々に上げ幅を縮めた。
81円以上に置かれていた輸出企業のドル売り/円買い注文が、一部80円台に下りてき
たという。
ニューヨーク市場の地合いを引き継ぎ、朝方からユーロや豪ドル、ニュージーランド
(NZ)ドルが強含んだ。日経平均<.N225>が1万台を回復して寄り付くと、クロス円は
一段高。円が売られ、ドル/円も仲値にかけて79.32円まで上昇して7月14以来の
高値をつけた。「クロス円の上昇につれてドル/円も上がると見込んだ投機筋が買ってい
たようだ」(国内銀行)との声が聞かれた。しかし上値はそこまでで、「思うように上が
らなかったので、売ってきたとみられる」(同)という。
上値を抑えたのは個人の戻り売り。東京金融取引所の「くりっく365」の売買動向を
みると、19日時点のドル買い/円売りの未決済残高(建玉)の比率は90.1%で、依
然として個人によるドル/円の買い持ちが積み上がっている様子がわかる。ドル/円の上
昇局面では戻り売りが出やすく、外国為替証拠金取引の関係者によると、朝方の個人の注
文はドル79.30円付近に売りが集中していたという。
米債務上限問題の進展を好感して米債が買われ、長期金利が低下したことも、日米金利
差に反応しやすいドル/円の重しとなった。
また、81円以上に置いていた輸出企業のドル売り/円買い注文が、一部80円台まで
下がってきたという。「80円以上も上値が重そうだ。ドルの上昇余地は限定的だと思う。
戻り売りが正解だろう」(国内銀行)との声が出ていた。
(ロイターニュース 久保 信博記者)