17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:中小型株での値幅取りが続きそう
■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、再建に公的資金案浮上
■中小型株での値幅取りが続きそう
17日の日本株市場は利食い優勢のなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
16日の米国市場では、NYダウが小幅に下落した。
前日のFOMCを好感した流れから始まったが、原油安が重しとなっていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の19340円、円相場は1ドル113円40銭辺りでの推移。
トランプ政権として初めてとなる予算編成の指針「予算教書」の骨格が議会に提出された。
国防費を大幅に増やすため、それ以外の予算を大胆に削減する内容となっている。
ホワイトハウスの高官は、「トランプ大統領の方針は、海外で使うお金を減らし、国内で使うということだ」と説明。
その他、再び自動車メーカーに米国生産の拡大を求める姿勢を鮮明にしていると伝えられている。
米国第一主義のなか、インフラ関連などトランプ物色を意識した流れに向かうかが注目されるところ。
しかし、米国の利上げペースが加速するとの観測が後退するなかで円相場は円高傾向で推移していること、不安定な原油相場も重しになりやすく、方向感は掴みづらいところだ。
物色の流れとしては、中小型株での値幅取りが続きそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の買い越しとの観測
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1030万株、買い1140万株、差し引き110万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
03月10日(金):350万株の売り越し
03月13日(月):130万株の買い越し
03月14日(火):260万株の売り越し
03月15日(水):470万株の売り越し
03月16日(木):160万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(20934.55、-15.55)
・NY原油は下落(48.75、-0.11)
・シカゴ日経225先物(19340、-100)
・円相場、1ドル113円25-30銭
・ユーロ圏2月消費者物価指数改定値、前年比2.0%増
・米1月JOLT求人件数、予想を上回り562.6万件に
・フィラデルフィア連銀3月新規受注指数、30年ぶりの高水準に
・サウジ、中国と約7兆円の経済協力へ
・東芝 (T:6502)、再建に公的資金案浮上
・富士通 (T:6702)、仏デジタル革新に投資
・ヤマトHD (T:9064)、送料や時間指定などの見直しへ
・NTN (T:6472)、米国で自動車部品工場を110億円規模で新設へ
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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