■NY株式:ダウは69ドル高、堅調な経済指標や原油高を好感
NYダウ ナスダック
終値 :20728.49 終値 :5914.34
前日比:+69.17 前日比:+16.80
始値 :20662.79 始値 :5896.15
高値 :20753.78 高値 :5916.78
安値 :20643.60 安値 :5894.00
30日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は69.17ドル高の20728.49、ナスダックは16.80ポイント高の5914.34で取引を終了した。
堅調な10-12月期GDP確定値や、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され、米景気への楽観的な見方が優勢となり、買いが先行。
トランプ政権に対する先行き不透明感が上値を抑えたが、原油相場の上昇も好感され、終日堅調推移となった。
セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや公益事業が下落した。
石油メジャーのコノコフィリップス(COP)は、カナダのオイルサンドと天然ガスの一部権益を同業のセノバス・エナジー(CVE)に売却合意し、上昇。
堅調な米経済指標を受けて米国債利回りが上昇し、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移。
ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は残業代を巡る集団訴訟に勝訴し、買われた。
一方で、ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は決算発表後に複数アナリストから投資判断及び目標株価の引き下げを受け、大幅下落となった。
ネット小売のアマゾン(AMZN)は、採算が合わないことを理由に傘下のDiapers.comやSoap.com を閉鎖することを明らかにした。
これまで成長や投資を重視してきたアマゾンだが、利益を意識し始めたとの見方から、連日の最高値更新につながっている。
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■NY為替:ドル続伸、米Q4GDP確報値は予想上回る
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円00銭へいつたん軟化したのち、111円94銭まで上昇して引けた。
トランプ米政権が為替操作国を追及する手段を模索しているとの報道を受けて、一時ドル買いが後退。
しかし、米10-12月期国内総生産(GDP)、個人消費確報値が予想以上に改定値から上方修正されたほか、メスター・クリーブランド連銀総裁も「一段の利上げが必要」との見解を再表明したため米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げペースを加速させるとの思惑が強まりドル買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0753ドルから1.0672ドルへ下落して1.0673ドルで引けた。
ドイツのインフレ率が予想以上に低下したほか、欧州中央銀行(ECB)が当面緩和策を維持するとの思惑にユーロ売りが強まった。
ユーロ・円は、119円62銭から119円09銭へ下落。
ポンド・ドルは、1.2451ドルから1.2524ドルへ上昇した。
ドル・スイスは、0.9949フランから1.0014フランへ上昇した。
■NY原油:3日続伸、減産措置延長期待高まり50ドル台回復
30日のNY原油先物5月限は3日続伸。
49.27ドルから50.47ドルのレンジで推移(時間外取引含む)。
クウェートのマルズーク石油相が「6月までとなっている減産期間の延長を支持する」と発言。
この内容を受けて、輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が減産措置を延長するとの期待が高まった。
チャートでは、200日移動平均線(48.6ドル水準)を上抜けたほか、25日移動平均線(50.1ドル水準)も上回っている。
終値ベースで50ドル台を回復するのは3月8日以来となる。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.87ドル +0.52ドル(+2.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.43ドル +0.63ドル(+1.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)231.22ドル +2.77ドル(+1.21%)
インテル(INTC) 35.75ドル +0.18ドル(+0.51%)
アップル(AAPL) 143.93ドル -0.19ドル(-0.13%)
アルファベット(GOOG) 831.50ドル +0.09ドル(+0.01%)
フェイスブック(FB) 142.41ドル -0.24ドル(-0.17%)
キャタピラー(CAT) 93.22ドル +0.36ドル(+0.39%)
アルコア(AA) 33.49ドル +0.58ドル(+1.76%)
ウォルマート(WMT) 71.59ドル +0.85ドル(+1.20%)
スプリント(S) 8.52ドル +0.04ドル(+0.47%)