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前場に注目すべき3つのポイント~ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード

発行済 2017-07-20 08:34
更新済 2017-07-20 09:00
前場に注目すべき3つのポイント~ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード
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20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
■前場の注目材料:丸紅、米で高級牛肉生産、現地加工大手を買収


■ドラギ総裁会見待ちで模様眺めムード

20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。
19日の米国市場ではモルガン・スタンレーの決算が好感されたほか、原油相場の上昇、良好な住宅関連指標を受けてNYダウ、ナスダックともに上昇。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の20015円、円相場は1ドル111円90銭辺りでの推移となっている。


米株高の流れからやや買いが先行しようが、円高が重石となり、日経平均はシカゴ先物が位置する2万円を挟んでの攻防といった展開になりそうだ。
また、日銀の金融政策決定会合の結果が注目されるが、金融政策の現状維持を決める見通し。
これが円売り要因になるかを見極めたいところ。


また、欧州中央銀行(ECB)が金融政策を決定し、ドラギ総裁が記者会見する。
ECB理事会では金融緩和策で続けてきた資産買い入れについて、段階的に縮小して行く方針がコンセンサス。
ドラギ総裁会見での発言が、円安を後押しする可能性はあるが、これを見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。


ただし、日経平均の2万円処での底堅さが意識されるなか、ビットコイン関連やゲーム関連など足元でやや調整が続いていた中小型株の一角には、自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。
その他、ソフトバンクG (T:9984)、ファナック (T:6954)など指数インパクトの大きい銘柄や、TDK (T:6762)、京セラ (T:6971)、アルプス電 (T:6770)などハイテクセクターの動向も注目される。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り780万株、買い660万株、差し引き120万株の売り越しとの観測。


07月12日(水):190万株の売り越し
07月13日(木):100万株の売り越し
07月14日(金):70万株の買い越し
07月18日(火):120万株の売り越し
07月18日(水):130万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21640.75、+66.02)、
・ナスダックは上昇(6385.04、+40.74)
・6月住宅着工・建設許可件数、予想を上振れ堅調
・シカゴ日経平均先物(20015、+5)
・NY原油は上昇(47.12、+0.72)
・米銀行5社、最終増益に

・丸紅 (T:8002)、米で高級牛肉生産、現地加工大手を買収
・東芝 (T:6502)、WD情報遮断再び、米控訴裁、申し立て認める
・日東電工 (T:6988)、米工場を拡張、拡散医薬生産能力2.5倍
・LIFULL (T:2120)、全国の空き家簡単検索
・住友商 (T:8053)、化粧品、中南米を深耕、ブラジル社に追加出資
・富士フイルム (T:4901)、認知症治療薬で協業、21年度の発売視野
・出光興産 (T:5019)、創業家の即時抗告棄却 きょう増資実行 合併に前進か

・ロス米商務長官
「米国勢製品の対中輸出を増やす必要」
「中国との貿易不均衡を是正する時期」
「対中貿易赤字の縮小を公約」


☆前場のイベントスケジュール


・10:30  豪・失業率(6月)  5.5%  5.5%

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