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個人投資家・株大臣福ちゃん:次世代蓄電池関連銘柄【FISCOソーシャルレポーター】

発行済 2017-12-06 20:21
更新済 2017-12-06 20:33
個人投資家・株大臣福ちゃん:次世代蓄電池関連銘柄【FISCOソーシャルレポーター】
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以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株大臣福ちゃん」氏(ブログ「株大臣福ちゃんの株会議」)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。


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※2017年12月4日13時に執筆

今後、リチウム電池に取って代わる「ポスト・リチウムイオン電池」と呼ばれる次世代蓄電池が注目を集めている。
将来的に電池の主流になるかもしれない可能性があるからだ。
EV(電気自動車)が世界的にどんどん普及していっている今、次世代蓄電池への注目度も年々増加。
次世代の電池として期待される「マグネシウム電池関連銘柄」、「全個体電池関連銘柄」などが賑わいをみせている。
値上がり銘柄が続出している次世代蓄電池関連銘柄は是非ともチェックしておく必要があるだろう。


〇次世代蓄電池
現在、蓄電池として利用されているリチウムイオン電池は、1991年にソニー (T:6758)が商品化し、業界に革命をもたらしたものだ。
もちろん、さまざまな技術や製品から成り立っているわけだが、リチウムイオン電池ができたからこそ、スマホや電気自動車を実現させることができたと言ってもいいかもしれないくらい、重要なものだ。
しかし、近年はサムスン製のスマホで発火事故が起きるなど、安全性に懸念も生じていた。
そんな中、注目されているのが次世代蓄電池(全個体電池、マグネシウム電池など)だ。
全個体電池(液体を使わず全て固体で構成された電池)は、早ければ2年後にも実用化されるとも一部では言われている。
蓄電量はリチウムイオン電池のおおよそ2倍。
充電も速く、液漏れの心配もない。
100度の高温にも耐えることができるようだ。
近い将来、蓄電池はリチウムではない他の素材を使うことになる。
その理由として、リチウムは高価で希少。
基本的に輸入に頼る日本にとって、戦略上のリスクが大きいからだ。
リチウムに代わる金属(マグネシウムやカリウム、ナトリウムなど)で蓄電池を作る道が模索されている。


〇東芝が開発した次世代リチウムイオン電池
2017年10月3日東芝 (T:6502)が「次世代リチウムイオン電池(次世代SCiB)の試作に成功した」ことを発表した。
負極材料に一般的な黒鉛ではなく、チタンニオブ系酸化物を用いたこの次世代リチウムイオン電池は、従来製品の約2倍の容量を持つのが特徴。
エネルギー密度が高く、超急速充電が可能ということで、EV(電気自動車)に適していると見られる。
また、電池の劣化や短絡の原因となる金属リチウムの析出が無く、耐久性と安全性に優れたこの次世代リチウムイオン電池。
32kWhの蓄電池を持つEVに搭載してみたところ、6分間の超急速充電で、走行距離を3倍の320km(従来のリチウムイオン電池を搭載したコンパクトEVと比較)に延ばすことが可能になった。
現在東芝では、2019年度の製品化を目指し、電池のエネルギー密度のさらなる向上を図っているようだ。


〇マグネシウム電池がぞくぞくと商品化

また、化石燃料に頼らない!水と塩さえあれば発電する「マグネシウム電池」を使ったLEDライトなどの製品も2017年に入ってから発売されている。
日立マクセルが水と塩だけで約80時間連続点灯するLEDランタンを発売。


私が調べたところ、マグネシウム電池にはリチウム電池に比べて以下4つの利点があるとされているようだ。


・高いエネルギー密度
・資源量が豊富
・安全性が高い
・低コスト

リチウムイオン電池の問題や課題を大きく改善すると注目を集めているマグネシウム電池は、次世代電池として実用化が期待されている。


○次世代軸電池関連銘柄

(T:7203)トヨタ自動車
2017年7月には「2022年にも全固体電池を搭載したEV(電気自動車)を国内販売する」と発表し、全固体電池関連銘柄やEV関連銘柄、次世代蓄電池関連銘柄としての勢いに拍車がかかった。
全固体電池を用いたEVで、もしトヨタが覇権を取ることができれば、恩恵を受ける可能性が十分あるだろう。


(T:5218)オハラ
2016年8月には、全固体リチウムイオン電池(酸化物系の材料を使用)の試作に成功したことを発表した。
酸化物系の無機固体電解質を用いた全固体電池は低温化での特性が著しく低下してしまう(全固体電池は界面抵抗が大きいため)のだが、オハラはこの課題を試作においてクリアしている。
次世代蓄電池関連銘柄としても有望視することができる銘柄だと言えるだろう。


(T:6937)古河電池
ITデバイス(スマホやタブレットなど)やEV(電気自動車)、ハイブリッド車などで利用されているリチウムイオン電池に代わる電池の開発に取り組んでいる。
次世代蓄電池への需要が高まる中、同社は、既に非常用のマグネシウム空気電池「マグボックス」を手がけている。
マグネシウム電池の最有力候補とみているぞ。


〇次世代蓄電池関連銘柄・福ちゃん的まとめ
「ポスト・リチウムイオン電池」と呼ばれる次世代蓄電池は、将来的にリチウムイオン電池に取って代わる可能性を秘めた電池である。
世界的にEV化の流れが激化している今、ますます需要が高まるだろうと思われる。
次世代蓄電池関連銘柄からしばらくは目がはなせないだろう。


このほかにも様々なテーマ株における銘柄紹介をブログにて定期的におこなっている。
検索サイトで「株大臣福ちゃんの株会議」と検索してもらって是非ともチェックして欲しい。


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執筆者名:株大臣福ちゃん
ブログ名:株大臣福ちゃんの株会議


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