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10日の香港市場概況:ハンセン0.02%安で3日ぶり小反落、テンセントが2.1%下落

発行済 2018-07-10 18:07
更新済 2018-07-10 18:20
10日の香港市場概況:ハンセン0.02%安で3日ぶり小反落、テンセントが2.1%下落
10日の香港市場はまちまち。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比6.25ポイント(0.02%)安の28682.25ポイントと3日ぶりに小反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は56.62ポイント(0.53%)高の10824.97ポイントと3日続伸した。
売買代金は986億5900万香港ドルとなっている(9日の売買代金は986億6500万香港ドル)。


ハイテク関連セクターの下げが相場を重くする流れ。
ネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.1%安と反落した。
同社株は指数寄与度が大きいため、1銘柄だけでハンセン指数を69ポイント押し下げている。
このほかICファウンドリー中国大手の華虹半導体(ファンダメンタルホンセミコンダクター:1347/HK)が4.1%安、同業の上海先進半導体製造(3355/HK)が3.8%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.1%安で引けた。


ただ、中国指標の上振れなどを手がかりに、中国本土株指数はプラス圏で終了。
朝方発表された6月の中国物価統計では、企業活動の目安となる生産者物価指数(PPI)が前年同月比で4.7%上昇した。
市場予想の4.5%を上回っている。


セメントや鉄鋼など景気動向に敏感な素材セクターが高い。
華潤水泥HD(1313/HK)が4.7%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.1%、中国建材(3323/HK)が2.3%、鞍鋼(347/HK)が3.2%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.3%ずつ上昇した。
海螺水泥に関しては、中間期の80~100%増益を予告したことも好感されている。


石油関連セクターもしっかり。
業界大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.5%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.3%高、油田掘削の中海油田服務(2883/HK)が2.4%高と値を上げた。


他の個別株動向では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.7%高と続伸。
6月新車販売は前年同月比で45%増加したことを明らかにした。
年間目標の達成にも自信を示している。


本土市場は3日続伸。
主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%高の2827.63ポイントで取引を終えた。
不動産株がしっかり。
紙パルプ株や空運株も物色された。
非鉄や鉄鋼など景気動向に敏感な素材株も上げが目立っている。



【亜州IR】


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