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■株式見通し:米中貿易摩擦警戒も下値の堅さが意識される
■決算チェック:NTTデータ、1Q営業益10.8%増、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:オークマ、台湾第2工場建設、低価格旋盤・MC4割増
■米中貿易摩擦警戒も下値の堅さが意識される
6日の日本株市場は、米雇用統計で失業率が低下を好感した流れを引き継ぐ格好から、やや買い優勢のスタートになりそうである。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の22555円となり、まずはこれにサヤ寄せする展開が意識される。
ただし、中国政府が米国からの輸入品600億ドル相当への追加関税案を発表し、米中貿易摩擦への先行き懸念が広がるなか、買い一巡後は神経質な相場展開を余儀なくされそうだ。
決算ピークとなるなか、今週は1400社を超える企業の決算発表が予定されている。
先週末のトヨタ (T:7203)決算はコンセンサスを上回り、一時強含みとなったことで安心感につながるものの、その後のトヨタの弱い値動きが相場全体のセンチメントを冷ます格好にもなった。
本日は取引終了後にソフトバンクG (T:9984)が予定されているが、指数インパクトが大きいだけに、思惑的な売買なども集まりそうである。
日経平均は足元でもち合いレンジでの推移が続いている。
米中貿易摩擦への警戒感やピークを迎える決算を見極めたいとするムードもあり、積極的なポジションは取りづらく、引き続きこう着といったところであろう。
米中間選挙までは駆け引き等が続くとみられ、米中貿易摩擦に関しては引き続き一喜一憂する状況が続きそうである。
また、サマーシーズンから参加者も積極的な売買は手控えてくる可能性もある。
明確な方向感が出難い需給状況でもあり、決算を手掛かりとした短期筋の値幅取り狙いの商いが中心になりやすいだろう。
なお、米中貿易摩擦が重荷となり、中国株が下げ止まらないなか、日中の時価総額が逆転したと伝えられている。
中国株は2015年3月に日本株の時価総額を抜き、ピーク時には日本株の1.7倍に膨らんだと報じている。
日中の時価総額逆転により、アジアを対象としたファンドによる日本株シフトが強まる可能性がある。
不安定な相場展開ではあるが、相対的に下値の堅さが意識されよう。
■NTTデータ、1Q営業益10.8%増、コンセンサス上回る
NTTデータ (T:9613)は3日、第1四半期(4-6月)決算を発表。
売上高は前年同期比7.4%増の5052.40億円、営業利益が同10.8%増の291.41億円だった。
通期計画に対する第1四半期営業利益の進捗率は20.5%だが、コンセンサス(235憶円)を上回っている。
製造業や流通業を中心に人工知能(AI)や業務の自動化といった生産性改善を目的としたシステム投資が好調。
なお、米デルのITサービス部門買収による統合費用は4-6月期でほぼ一巡した。
■前場の注目材料
・NYダウ上昇(25462.58、+136.42)
・ナスダック上昇(7812.02、+9.33)
・シカゴ先物清算値(22555円、大阪比45円)
・日経平均上昇(22525.18、+12.65)
・米中時価総額が逆転
・オークマ (T:6103)、台湾第2工場建設、低価格旋盤・MC4割増
・トヨタ (T:7203)、電動車200万台、来年生産、環境規制で市場拡大
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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