■事業概要
「デジタル・トランスフォーメーション」とは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面で良い方向に変化させる」ということを意味する。
sMedio (T:3913)では、その実現のためには、AI(人工知能)を活用したIoTプラットフォーム(情報基盤)をベースとしたサービスが提供されることが不可欠であり、AIとIoTプラットフォーム分野への投資を強化していくとしている。
同社が目指す「デジタル・トランスフォーメーション」のイメージは、「ライフスタイルを変革するソリューションを追求する」ということであり、従来からの自社保有コア技術(AV処理技術、セキュリティ技術、ワイヤレス技術など)に新たな技術領域を加え、クラウドファーストな付加価値サービス(モノからコトへの付加価値創造へ)を展開していくということである。
例えば、AI(人工知能によって複雑なデータを処理し、学習、予測するシステム)、5G(第5世代移動通信システム)、4K/8K(高解像度画像)、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)、などの領域である。
同社では、これらの技術に対応した高付加価値サービスを「sMedio Smart Solutions」と呼んでいる。
具体的な施策については、後述の2018年12月期の重点施策・成長戦略とその進捗状況で記載する。
以下に、同社グループが展開する製品・ソリューションメニューを紹介する。
1. ワイヤレス・コネクティビティ関連
同社が得意とするメディア処理技術及びワイヤレス・コネクティビティ技術を進化させ、巨大に成長するIoT市場の中で、スマートホーム、スマートオフィス分野に注力している。
(1) ブイログ(VLOG)
ネットワークカメラ及び各種センサー類を連携させたスマートホームソリューションを提供する。
基本的には法人向け(BtoBtoCを含む)で、プラットフォームを利用したソリューション提供を行う。
(2) IoTゲートウェイ・ソリューション
一般的なインターネットアクセスルーター機能に加え、異なる無線通信規格間の相互接続を可能にする。
さらに、リモコンで操作可能なユーザー・インターフェースを備えており、家庭用TVなどに接続することで、画面上で直接IoT機器の状態を確認、操作を行うことが可能となる。
2. セキュリティ&プライバシー関連
ますます重要となるデータやデバイスのセキュリティとプライバシーに対し同社の得意とするセキュリティ技術で最先端のソリューションを提供していく。
基本的には、端末機器メーカーや通信事業者などの法人向け(BtoBtoCを含む)である。
(1) JSバックアップ
見た目や使いやすさにこだわったスマートフォン用バックアップツールで、標準バックアップデータ(連絡先、通話履歴など)、メディアデータ(画像など)のバックアップ、リカバリができる。
子会社の情報スペースで提供する。
(2) JSバックアップビューア
JSバックアップでクラウドストレージにバックアップした写真・動画データを閲覧できるアプリケーションである。
(3) RiskFinder(リスクファインダー)
Androidアプリの脆弱性診断Webサービスで、500項目以上のチェックでアプリの脆弱性や問題を検出し、セキュアなアプリ開発をサポートする。
子会社のタオソフトウェアが提供する。
3. マルチメディア事業
前記2つの注力する事業領域のほかに、同社が従来から取り扱ってきたマルチメディア関連の事業があり、Blu-ray、デジタルTV、ネットワークプレイヤーをはじめとするソフトウェア開発を行っている。
近年は、モバイルアプリやクラウドサービスの分野に活動領域を広げ、先進の技術でワイヤレス・コネクティビティの実現に貢献している。
具体的な提供製品は、「sMedio TV Suite」、「sMedio pConnect!」、「sMedio TrueDVD Streamer」などがある。
4. AI(人工知能)に関する取り組み
同社は得意とするメディア処理技術を生かし、さらにAI技術を応用したコグニティブ・コンピューティング(認知)による情報活用のプラットフォーム開発を新たな事業領域としている。
足元では、後述する「顔認識エンジン」に加え、「表情認識エンジン」、「年齢・性別認識エンジン」、「動き認識エンジン」、「物体トラッキングエンジン」をリリース完了し、「sMedio AI Technologies」と称して提供を開始している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)
「デジタル・トランスフォーメーション」とは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面で良い方向に変化させる」ということを意味する。
sMedio (T:3913)では、その実現のためには、AI(人工知能)を活用したIoTプラットフォーム(情報基盤)をベースとしたサービスが提供されることが不可欠であり、AIとIoTプラットフォーム分野への投資を強化していくとしている。
同社が目指す「デジタル・トランスフォーメーション」のイメージは、「ライフスタイルを変革するソリューションを追求する」ということであり、従来からの自社保有コア技術(AV処理技術、セキュリティ技術、ワイヤレス技術など)に新たな技術領域を加え、クラウドファーストな付加価値サービス(モノからコトへの付加価値創造へ)を展開していくということである。
例えば、AI(人工知能によって複雑なデータを処理し、学習、予測するシステム)、5G(第5世代移動通信システム)、4K/8K(高解像度画像)、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)、などの領域である。
同社では、これらの技術に対応した高付加価値サービスを「sMedio Smart Solutions」と呼んでいる。
具体的な施策については、後述の2018年12月期の重点施策・成長戦略とその進捗状況で記載する。
以下に、同社グループが展開する製品・ソリューションメニューを紹介する。
1. ワイヤレス・コネクティビティ関連
同社が得意とするメディア処理技術及びワイヤレス・コネクティビティ技術を進化させ、巨大に成長するIoT市場の中で、スマートホーム、スマートオフィス分野に注力している。
(1) ブイログ(VLOG)
ネットワークカメラ及び各種センサー類を連携させたスマートホームソリューションを提供する。
基本的には法人向け(BtoBtoCを含む)で、プラットフォームを利用したソリューション提供を行う。
(2) IoTゲートウェイ・ソリューション
一般的なインターネットアクセスルーター機能に加え、異なる無線通信規格間の相互接続を可能にする。
さらに、リモコンで操作可能なユーザー・インターフェースを備えており、家庭用TVなどに接続することで、画面上で直接IoT機器の状態を確認、操作を行うことが可能となる。
2. セキュリティ&プライバシー関連
ますます重要となるデータやデバイスのセキュリティとプライバシーに対し同社の得意とするセキュリティ技術で最先端のソリューションを提供していく。
基本的には、端末機器メーカーや通信事業者などの法人向け(BtoBtoCを含む)である。
(1) JSバックアップ
見た目や使いやすさにこだわったスマートフォン用バックアップツールで、標準バックアップデータ(連絡先、通話履歴など)、メディアデータ(画像など)のバックアップ、リカバリができる。
子会社の情報スペースで提供する。
(2) JSバックアップビューア
JSバックアップでクラウドストレージにバックアップした写真・動画データを閲覧できるアプリケーションである。
(3) RiskFinder(リスクファインダー)
Androidアプリの脆弱性診断Webサービスで、500項目以上のチェックでアプリの脆弱性や問題を検出し、セキュアなアプリ開発をサポートする。
子会社のタオソフトウェアが提供する。
3. マルチメディア事業
前記2つの注力する事業領域のほかに、同社が従来から取り扱ってきたマルチメディア関連の事業があり、Blu-ray、デジタルTV、ネットワークプレイヤーをはじめとするソフトウェア開発を行っている。
近年は、モバイルアプリやクラウドサービスの分野に活動領域を広げ、先進の技術でワイヤレス・コネクティビティの実現に貢献している。
具体的な提供製品は、「sMedio TV Suite」、「sMedio pConnect!」、「sMedio TrueDVD Streamer」などがある。
4. AI(人工知能)に関する取り組み
同社は得意とするメディア処理技術を生かし、さらにAI技術を応用したコグニティブ・コンピューティング(認知)による情報活用のプラットフォーム開発を新たな事業領域としている。
足元では、後述する「顔認識エンジン」に加え、「表情認識エンジン」、「年齢・性別認識エンジン」、「動き認識エンジン」、「物体トラッキングエンジン」をリリース完了し、「sMedio AI Technologies」と称して提供を開始している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)