金融緩和を行うという日曜日の中国人民銀行(PBOC)の発表を投資家が評価したため、ドルは月曜日に上がった。
市中銀行から預かる預金の準備率(RRR)を1%引き下げたと発表した。中国人民銀行のウェブサイトの声明では、10月15日から実施される。
総額は1.2兆元(1750億米ドル)の予定で、そのうち4500億元が既存の中期貸出制度に返済されるとの見通しを中国人民銀行が明らかにした。
USD / CNYは、午後2:30時点で0.02%高の6.8702となっている。
シティグループ(ニューヨーク証券取引所: C)のストラテジストJerry Peng氏は、「高まる経済成長圧力、季節的な流動性の需要の大きさ、および投資への弱いセンチメントを考慮して預金準備率を下げることは驚くことではない。RRR引き下げの観点から、当局は RMBを支援するための介入を強化すると考えている。全体として、我々はRRR引き下げを積極的な動きとみなすべきだと考えている」
人民元の下落は、輸出競争力を維持するために安価である必要があるため、一般的に他の新興国通貨を弱くさせる。逆にこの動きは安全資産とされる円とドルを支える。ドルインデックスは0.13%高の95.43となった。
9月の雇用統計が予想を下回った後、ドルは金曜日に下落圧力を受けており、米10年債利回りは7年ぶりの高水準に上がった。
9月の雇用数は予想よりも少なかったが、失業率は48年ぶりの低水準に達し、景気が安定していることが示された。
非農業部門の雇用者数は13万4000人と予想の18万5000人を下回った。
8月の雇用数は速報の20万1000件から27万件に修正され、7月は14万7000件から16万5000件に修正された。失業率は1969年以来の水準である3.7%に低下した。インフレ率を測定するのに重要な平均時給は前年比2.8%だった。
しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が12月以降に再び金利を引き上げるとの見通しを変更させることにはならなかった。
NatWest Marketsの上級米国エコノミストであるKevin Cummins氏は「雇用統計は労働市場が勢いを失っていると考える理由を提供していない」と述べた。
結果的に、連邦準備制度理事会による年末以降の段階的な利上げに、変更はほとんどないだろう」と述べた。